阪神大震災の復興支援例
連合兵庫(日本労働組合総連合会)様の阪神大震災の活動報告書を元に何が出来るかを考えたいと思います。
これらの中に人によって得意、不得意のものもあると思います。ボランティア活動の前提となる自身の食事、睡眠、排泄処理と合わせて、こちらもご参考になればと思います。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/book/7-282/index.html
- 震災救援活動
水汲み:飲料水確保などの水汲みニーズに対し人海戦術で取り組んだ(震災後の2ヶ月間)
仮説風呂:ドラム缶などで水を沸かし、簡易浴槽に注いだ仮説風呂(震災後の2ヶ月間)
瓦礫解体:余震などによる二次災害を防ぐために実施。震災初期は肉体労働が多く、ボランティアの8割が学生であり、体力のある若者に助けられたとのこと。(震災後8ヶ月間)
110番活動:「水汲み110番」「くらしの110番」「よろず110番」「洗濯110番」を実施。水道が早く復活した地域に洗濯物が集まるため「洗濯110番」は大活躍だったとのこと。(期間不明)
情報収集活動:「給湯場はどこ?」「入浴施設や医療機関は?」「開店店舗は?」「交通機関の運行状況は?」など最新の生活情報の調査・整理・印刷物の編集。(震災後継続的に) - 生活支援活動
地理調査:被災後は行政も全貌を正確に把握できないため独自に被災状況を調査し、マップを作成。直後のみならず状況の変化に伴い、必要に応じて調査(震災1年後から半年スパンで調査した模様)
家事援助:仮設住宅は生活しづらい設計のため、高齢者には不自由な日常生活となる。そこで、掃除・洗濯などの家事援助は震災後しばらく必要となる。(震災後継続的に)
物資届け:全国各地からの物資を被災者の方々や仮設住宅の自治会に届ける。(震災6ヶ月後から1年間)
通院付き添い、薬取り:仮設住宅へと住むことで病院が遠くなった高齢者や障害者の方の送迎や代理での薬の受け取りなど。(震災7ヶ月後から1年間)
自治会関係:自治会立ち上げ後の会則案や事業計画作成などを手伝う。(震災8ヶ月後から2ヶ月) - 住宅設備支援活動
ブロック/踏み台設置:高齢者や障害者用に高低差のある場所の整備。(震災8ヶ月後の活動となっているが仮設住宅建設と合わせて対応できそう)
砂利撒き:雨が降った後、仮設住宅の周辺は槌がぬかるみ状態となるため、砂利を撒く。砂利については関連企業より支援いただいた。(震災8ヶ月後の活動となっているが仮設住宅建設と合わせて対応できそう)
引っ越し手伝い:仮設住宅の建設が始まり次第ニーズが発生し、また、公営住宅が運営されるとニーズが発生する。(震災直後より1年間ほど)
住宅改善:ブロック/踏み台同様に手すりの設置や壊れた家具の修繕等も行った。(震災直後より継続的に) - コミュニティ活動
茶話やかテント/パラソル:お茶や歌、手芸等を通じて別の仮設や棟の離れた人と知り合いになるなど、仮設地域コミュニティづくりの基盤。(震災3ヶ月後より継続的に)
ふれあいセンター:常設集会所。100戸以上の大規模仮設住宅を対象に設置。運営は仮設住民自治会。(震災8ヶ月後より継続的に)
ふれあいサロン:仮設以外の在宅高齢者を対象としたふれあい交流の場。民生委員が地域の高齢者を誘い、医療機関の待合室で医師による一口健康講座や警察官から交通ルールの話し、歌体操や手芸などを実施。(震災10ヶ月後より継続的に)
バザー:物資を時にはバザー商品として利用。低価格で提供し、得た資金で上述コミュニティ活動に利用したり、仮設自治会へ寄付。(震災7ヶ月後より定期的に)
イベント手伝い:祝祭日などには各種イベントや、他団体主催イベントに参加。鯉のぼり祭り、夢灯り、餅つき大会、修学旅行生と仮設自治会との交流会等を実施。(震災直後より継続的に)
カットサービス:化粧品メーカーと連携し、美容師ボランティアがカット、ビューティコンサルタントがメイクを担当。カットサービスに必要なタオルも全国からの寄付でまかなった。(震災17ヶ月後より継続的に)
※ ()で記した開始目処については、後手に回ってのものもあると思いますので、今すぐ実施できそうなものは躊躇する必要はないと思われます。
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